『アートを楽しむ』オンライン講座で
長年ライバルとしてしのぎを削ってきた
コダックとポラロイドがなぜスマートフォンを
発明できなかったのかについて考えてる。
アートだからといって、「この美術館のこの作品はすごい!」
というようなのはしない。JOYWOWだから。
コダックとポラロイドは
「インスタント写真」
という価値で顧客を創った。
コダックは専門のカメラマンではなくても
「あなたはシャッターを押すだけ。あとは私たちがやります」。
ポラロイドは「人と人の交流を盛り上げます」。
確かにポラロイド写真はパーティなどで、盛り上がるよね。
ところが二社とも、2000年代のケータイの
写メとデジタル写真で市場から退場を命じられた。
なぜ彼らのどちらかから「スマートフォン」の発想が出てこなかったのか。
これはソニーがウォークマンを出しておきながら
スマートフォンを出せなかったのと同じ。
理由は
組織の善
にある。
人事評価制度にある。
つまり、コダックもポラロイドも、
そのビジネスモデルは
「オリジナルのフィルムをたくさん売る」
だった。
カメラ本体より、コダックならカセット型の、
ポラロイドなら例のフィルムをたくさん売る仕掛けやねん。
プリンタのビジネスモデルが、本体安く売っても、
純正のインクカートリッジを売ることで利益を着実に上げる仕掛けと同じやね。
「フィルムをたくさん売る」が組織の善であり、人事評価制度の善の中、
「あのー。スマートフォンというの、思いついたんですけど」
と手を挙げても
「ええから、一つでもようけフィルム売ってこい!」
になる。
「いやそれでも未来というか、
先々見たらスマートフォン絶対必要になるし、売れる思うんすけど・・・」
「あまえ、アホちゃうか」
会社を一歩出たら◯なのに、ビルの中では☓に「見える」。
これ、気をつけないといけない。
コロナがやってきて、多くの硬直化した組織はいまだに
「コロナ前」つまり2019年12月の善をものさしに動いてる。
緊急事態宣言が解除されたら
「良かった!」と、彼らは「使い慣れた善」を
引き出しから引っ張り出してくる。
小さなお店、小さな会社、個人が強いのは
「組織の善を簡単に変えられる」
から。
大きな組織の破綻が毎日ニュースになってるよね。
あれは善にしがみついた結果だと思います。
けっしてコロナが原因ではない。
善を疑おう。
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