あなたも講師になれる!VOL.17

話すときに重要なのは「間(ま)」だ。

ぼくは講演で話す時、内容より、「間」に注意している。

人様の前で話す仕事を始めて15年くらいになるが、15年の経験で

身につけたものといえば、「間の取り方」と言っても過言ではない。

話上手と自分で思っている人はたいてい、「間」がない(笑)。

ずっとしゃべっている。

たいていこういう人は、とても気のいい人で、周囲や場の雰囲気を盛り上げようと

して、つい「自分がしゃべらねば」と思って、しゃべる。

でも、間がないので、周囲はだれかが交替で相槌を打つハメになる。

間と抑揚の少ない、いわゆる「牛のよだれしゃべり」は、苦痛である。

いまは知らないが、昔の大学の先生にこういう人が多かった。

話し方もそうだし、話の内容も、「それって、いつの話?」というカビ臭い

鮮度だった。

話のうまい人は、ボールを投げるタイミングより、ボールを受け取るタイミングが

抜群にうまい。

さんまさんのトークのうまいところは、「間」にある。

クッツックッツック

という独特の笑いをしながら、間を取っている。