アメリカ人にとって、クリスマスとコカ・コーラは密接に結びついているそうだ。

コカ・コーラの綿密に計算されたマーケティングの結果である。

コカ・コーラ社は、「顧客が飲んでいるのは炭酸水、ブドウ糖

果糖液糖、カラメル色素、リン酸、カフェイン、天然香味料(コカ由来)

によって生産されたソフトドリンクではなく、コカ・コーラという

ブランド」になるよう、周到にブランド戦略とマーケティングを実行

してきた。

その一つが、サンタクロースの造形である。

丸々と太ったおじいさん。赤いユニフォーム。

(c)Haddon Sundoblom/The Coca Cola Company

(c)Haddon Sundoblom/The Coca Cola Company

これらはコカ・コーラ社がスウェーデン人画家ハッドン・サンドブロム(→)

に依頼して描いてもらったイメージなのだ。

それまでのサンタさんは、やせていたり、小さい妖精だったり、服も

青、黄、緑など、バラバラだった。

でも、史上最強のパーミション・マーケターといえばサンタさん。

子どもたち1人ひとりに向けて、彼らが欲しいものを、きちんとメッセージ

通りに届けてくれる。みんな一緒じゃなく。

そんなキング・オブ・パーミション・マーケターを産んだのが、

史上最強のマス・マーケター「COKE」というのは、歴史の皮肉として、

とっても興味深いね!