酒は飲まない。タバコも吸わない。いずれも健康を損なうリスクがあるから
であり、健康を損なうと生産性が低くなるから良くない。
車も持たない。都内のように公共交通機関が発達している場所ではない
地方に住んでいるが、自分で運転するのはどう考えてもプロフェッショナル
のタクシー運転手よりヘタクソに決まっていて、「事故を起こすリスク」
と「他人の事故に巻き込まれるリスク」を考慮したら、馬鹿じゃあるまいし、
自分で車を持つリスクなんて、とうていひきうけられない。
もちろん、住宅なんか、買わない。住宅ローンのリスクは大きいからである。
パチンコ? とんでもない。あのゲームほど生産性が低く、儲からず、かつ
中毒性がひどいものはないから、絶対に近づかない。ぼくはリスクの発想をできるのだ。
お金は銀行に預けずに、投資の勉強をして、自分の稼いだ富のリスク・マネジメント
をしっかり勉強する。
会社に人生を預けず、チャンスがあれば「より自分を高めることのできる
企業」へと転職する。
・・・・以上が、勝間和代氏の主張する、「現代のあるべきビジネスパースン」
の姿である。『会社に人生を預けるな』には、一体何か所に「リスク」という
言葉が書かれているのだろう。読み通すのに、これほど骨の折れた本は
小学生時代に読んだ志賀直哉『暗夜行路』以来である。
何というつまらない生き方であろう。
ビジネス1.0、これに極まれり。
うーん。違和感、ありすぎ。
しあわせにはもっともっと多様なバリエーションがある。
何が原因なのかわからないが、彼女は、どうも、一元論的な
ものの見方しかできないような、そんな気がする。
だれかに似ていると思ったら、そうか、大前研一だ。
是非、勝間さんには
JOYWOW男塾・ZONOのギャンブルについての珠玉の論考(→クリック!)、
雀鬼・桜井章一先生の「超えた」ものの見方・考え方に
触れて欲しい。
いや、実際に男塾の門(→クリック!)を叩いてもらいたいなあ。
2009年4月18日(土)
あるいは
2009年5月23日(土)
待ってます。