とんがるためには「捨てる」ことだ。
総合感冒薬より
「朝起きたら平熱にします」
という一点突破型の風邪薬のほうが頼もしい。
消しゴムから家まで売っている無印良品は
「総合」ブランドに見えるが実はそうではなく、
「感じのよい暮らし」
に絞っている。
「コスパ(コストパフォーマンス)に敏感な人」
は捨てているのである。
「そういう人は、そういうブランドに行ってください」
たとえばニトリ、たとえばFOREVER21、たとえばH&M、
たとえばユニクロといった「コスパコンシャス・ブランド」
とは戦う土俵をずらしている。
4/26オープンした天満天神MAIDO屋(→クリック!)では
ぼくはブランド・マネジャーとして
ほぼ半年、並走してきた。
ブランド作りミーティングでよく出た
話題に
「新大阪駅系」
という表現がある。
「新大阪駅の土産物に並んでいるような」
という、いわゆるベタな大阪の土産物とは
一線を引こうという意味だ。
とはいえ、土俵をずらすために線を引くだけで、
否定しているわけではない。
つまり、既存の競合が依存している要素を
捨てることで、とんがる戦略なのである。
それが、
大阪のええもん
というキィワードに凝縮されている。
大阪のええもんだけを集めたセレクトショップ、
それが天満天神MAIDO屋です。
そしてもちろん、Amazonの流れを見ているから、
ただモノだけを置いたショップではない。
Amazonがやりたくてもできないことを戦略的にやる。
つまり、看板娘で売るのだ。
MAIDO屋は看板娘で売ります。
看板娘が売りです!