凹を埋めない

定期的に海外に滞在するメリットは

自分の中の優先順位を定期的に見直すことにつながる。

独立して、ニューヨークへ渡った直後、静かで、気持ち良かった。

日本社会の中にいると、自分の優先順位と社会にそれとが微妙に違って、

その違いが心地悪かったりする。

とにかく日本は同調圧力の強い社会だからさ。

今回ベトナム・ダナンで、現地の元気でまじめな若い人たちと交流し、

また自分の中の優先順位が大きく変わった。

変わったというより、より強く認識した。

あるものに感謝する。

ないものを数えない。

凹を埋めない。

たとえば、100点満点のテストの点数が20点だったとする。

大半の人は80点の失点に注目する。

そうではなく、20点得点できたことに感謝し、失点した部分は無視する。

人生でもそうだ。

会社経営でも同じ。

手に入らないものは、要らないもの。

モノでも人でもビジネスチャンスでもみんな同じ。

視力でもそうだ。

見えていることに感謝する。

「もっと」とか「落差を埋めなきゃ」が人を苦しめる。

ん? だから成長するんじゃないのかって?

成長する分野は好きなことをやることを通じて成長する。

いやなこと、苦手なことを「克服」することから成長は生まれない。

そこにあるのは、歪んだ達成感であり、やがてそれは他人に押しつける

同調圧力へと姿を変える。

やめたほうが、みんなのためなのだ。

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