会計をかじり始めると分析的思考になる。
「で、それの限界利益は?」とか考える。
「スループットがどーのこーの」と言う。
経営を筋肉質にする。とても重要である。
しかし。
それはあくまで手段であり、目的ではない。
何のためにビジネスをするのかという哲学を忘れては困る。
リチャード・ブランソン(→クリック!)は、既存の巨人がふんぞり返っている業界に
あえて「クールなオルタナティブ(もうひとつの選択肢)」を提案
することで「波」を起こしてきた。
音楽、コーラ、航空業界、金融・・・
すべてが経済的に成功したとは言いがたいが、間違いなく新しいJOY+WOW
を世界に生み出したことは間違いない。
仮に経済的に失敗したとしても、ウォール街のスーツたちのように
アスピリンを飲んだりしない。リチャードは楽しいのだ。
失敗すら、楽しい。
彼は、楽しいから、ビジネスをする。
この一点は、ブレない。
ビジネスは、楽しくなければ、やる意味がない。
人生の相当の時間を割くのがビジネス。
一番元気で、イキのいい時に取り組むのがビジネス。
楽しくなければ、別にビジネスをやらなくてもいいのだ。
現在企画中の新著『儲けるためのブランド会計』で最も力を
入れたいのは次の一言である。先に言っちゃう。
ブランドは、楽しさ(FUN+JOY+WOW+LOVE)含有量が増えれば増えるほど、
強くなる。
ヴァージン航空(→クリック!)、いつか乗ってみたいよね?
乗ったことあるよ、という人に会ったら、「いいなあ!」と反応する
でしょ?
これが強いブランドの証拠。
ネコもしゃくしもチープに、チープに流れている日本。
やれどこやらの外国で生産始めました、
という「コスト優先」の工業化社会のシッポを引きずったブランド。
会計的には筋肉質かもしれないが、魅力ないね。
ブランドとして強くなりたければ楽しさ(FUN+JOY+WOW+LOVE)含有量
を一つの指標にしよう!