Thanks to Net, 産業革命が進行している。

わかりやすいのが旅行業界だ。

「宿と足と情報」の独占が利益の源泉だったのが、ネットのおかげで、独占のドアが

開いてしまった。もう、元には戻らない。ビジネスモデルを修復する程度では

間に合わない。いったんバラして、イチから作り直す必要がある。

ホテル。「予約」という肝心要の顧客とのタッチポイントをじゃらんや一休などの

ネットサービスに頼るようになったがゆえに、ブランドの危機を迎えている

ホテルブランドが多数ある。

「楽なほう」を選んだつもりが、自分の財布を他人に預けたようなもので、

決定的に自分の首をしめている。

家電業界と大型家電量販店も、おそらく近いうちに産業革命の波にさらされる

だろう。家電は既に起こっている。日本のお家芸であり優等生だった家電御三家が

軒並み苦戦しているのは、彼らがちゃんと仕事していないとか、考えが足りないとか

いう話ではなく、「革命にあった」んだと思う。大量に同じ製品を作って、大量に

大衆へ売る。大衆にはテレビなどのマスメディアを使って、宣伝する。

何年かごとに新製品を買い替えるよう促す。

でもね。

家電って、いま、処理するのにお金かかるんだよね。

しかも震災後、モノをそうやたらと買い替えてどーすんの? っていう価値観が

広がっている。

The rule has changed.

現在進行形の革命の一つ前の革命が、マス・コミュニケーションだった。

大量に同じものを作って、大量に届けるために、日本はODAを使って

東名高速道路、名神高速道路、東海道新幹線を作った。

そのインフラがテレビ、ラジオの広告宣伝だ。

堂々695ページ。定価$5.50、日本では旭屋書店で1,590円でした

堂々695ページ。定価$5.50、日本では旭屋書店で1,590円でした

写真は、スタンフォード大学Wilbur Shramm先生が編纂したマス・コミュニケーション論。

マス・コミュニケーションをテーマにした論文集で、初版が1960年。ぼくが買ったのが1979年、

大学3年(21歳)の時。

当時は「最新理論」だったのだ。

しかしもはや、「マス・コミュニケーション」は万能じゃない。魔法は消えた。

マスから個へ。

さらに、個から個へ。

これから、すべての業種業界で、産業革命は起こる。

だから、面白い。

だから、チャンスだ。

大音量でビートルズのRevolutionかけて、繰り出そうぜ!