What will kill your business?
あなたのビジネスをつぶすにはどうすればいいでしょう?
ウィスキーメーカーなら、蒸溜所を攻撃されたら壊滅的な打撃を受ける。
そこには古くから眠るウィスキーの原酒がある。Can’t buy me TIME.
富士フィルムなら、写真フィルムが売れなくなったらアウト・・・
という危機感で、事業構造の見直しをした。
このケースをブランド論から分析してみよう。「富士フィルム」というコーポレート
ブランドの提供価値は「きれいに画像を残す」、
提供価値を支える技術は、フィルム製造で培ったナノ技術
と人間の皮膚についての知識。知識も技術だ。
「きれいに画像を残す」が、医療分野に広がり、経鼻内視鏡技術になった(→)。
「おえっ! となりにくい技術」というインパクトあるポスターが素晴らしい。
口から入れる胃カメラは直径9.6mmに対し、鼻から入れる胃カメラは5.9mm。
鼻から入れるから、「おえっ!」という吐き気を感じにくい。
「きれいに」というブランド価値とナノ技術、皮膚の知見が化粧品開発(→)になった。
つまるところ、「自社を潰すリスク」への行動が現在の富士フィルムの繁盛につながっている。
では、家電御三家の苦境の理由は?
「ソニーを潰すにはどうすればよいか」のリスクに有効な手が打てなかったわけだ。
ソニーを潰すリスク要因は何だったのか(ぼくは子供の頃からソニーブランドの信奉者だった)。
ぼくはFACEだと思う。ソニーはfaceless になってしまったのだ。
かつてソニーは井深さん、盛田さん、大賀さんといったスターがいた。
そして、FACEとなった製品=トリニトロンカラーテレビ、ウォークマン・・・があった。
アップルはスティーブ・ジョブズというFACEが、iPhone、iPad、MacBookというFACEがある。
Faceless corporations are 繁盛less.
And again, what will kill your business?