産業革命の歴史をざっと見てみよう。
最初は個人が自分の家の分をまかなうにとどまっていた。
海の漁にせよ、農作物にせよ。
それが、貨幣経済の発達によって、「価値の交換」が
なされ、商店が成立した。
虎屋は江戸幕府開府の頃既に京都で商いをやっていたらしいので、
1500年代、つまり、織田信長が暴れている横で(商いを)していた
ことになる。
養命酒の飛竜ロゴは家康がお墨付きしたという。
ということは、それ以前から養命酒ビジネスがあったことになる。
もちろん、よく知られているように、世界最古の建設会社金剛組(since 578)もある。
整理しよう。
第一の革命は、商店の成立。これによって、雇用と被雇用が生まれた。
第二の革命は、イギリスに端を発した機械化による生産力、輸送能力の革命。
第三の革命は、マスコミュニケーションの発達。これによって、企業が大量の人数に向けて、
大量の同一メッセージを投げることを可能にした。
そして現在の第四の革命。2000年頃から始まった。
いわずとしれたネットのインフラ化だ。
人類が過去経験してきた中で、最大かつ非連続的な質的変化をもたらした。
過去の革命はいずれも、ビジネスサイドの能力を高めるものだった。
第四の革命は、生活者・顧客がパワーを持った。Power to the peopleなのだ。
非連続であるがゆえ、組織は過去の延長線上の思考を続けられなくなる。
つまり、これまでの革命のように、「組織の都合」で物事は運ばない。
そもそも組織の成立そのものが危うくなってきている。
ネット革命は、テクノロジーの革命ではなく、ビジネスモデルそのものの革命
なのだ。
だから、面白い。だから、ぼくは、若い人に期待したい。
既存のモロモロを、ぶっ壊してほしい。
既存組織は、ビジネスモデルの変革と、その前に、意識変革を一秒でも速くやった
ビジネスが、量的ではなく質的な繁栄を手にできるはずだ。