高度成長期のテレビコマーシャルを見るのが趣味だ。
ただ、残念ながら、産業革命が起こってしまった今と
なっては、このマーケティングアプローチは効果がない。
仮にこれをfunnel approachと呼ぼう。
あなたは自分の商品(製品・サービス)名を、
渋谷駅前ロータリーで大声で叫んで何人かの
人が振り向き、中の何人かが気づき、何人かが
注意深くあなたのMessageを耳にし、理解し、共感し、
つい数分前まで見知らぬ通行人だった彼女が
「よし、買おう!」と財布を出してくれる。
よほどのお人好しでない限り、これが現実的と
言う人はいないだろう。しかし、いったん会社の会議室に
座ると、このファネル確率論に賭けてみよう、というマインド
になってしまうのはなぜか。
それは、組織マインドが、新しいマーケティング環境にチューニングされていないから。
funnel approachが大事にするのはhow manyであり、「量」「カバー率」
が指標だ。しかしこれも意味がない。
Seth Godinも指摘するように(→クリック!)、マーケター(*)は
人類史上初めて自分が提案したい価値へ誰が共鳴共感してくれるのか
ダイレクトかつ地理的制約条件を飛び越えて知りうるツールを手に
した。それが、ソーシャルメディア・・・というのは半分だけ当たっている。
*not マーケッター but マーケター 英語の発音でマーケッターというのは、ない
ポイントはhow many ではなく who? だ。
だれがこの価値に共感してくれているのか?
共感価値を軸に、人はソーシャルでグループを形成している。
interest(興味・関心)が鍵だ。
写真ならPinterest(→)、WebサイトならPearltree(→)やStumbleUpon(→)
プロフェッショナルスキルならLinkedIn(→)
レストランやスポットならfoursquare(→「ギョーザの王将桜木町店メイヤーは譲らん!」
Wiki以上の深い人類の知識へのアクセスならQuora(→ 今日、ガリレオの地動説について
つまり、
「できるだけ多くの人へのリーチ」から、
「的を射たコミュニティ(共通の興味関心をもった人の集まり)へのリーチ」
へと、マーケティングの焦点を合わせる(FOCUS)ことができるのだ。
ここまではOK?
では、次、どうするか。
このあたりを新しい本では書こうと考えています。
MAIDO-international2期でも議論&実践するつもり。
さっき言った「半分だけ当たっている」残りの半分大切なこと
と合わせて。