下記の3つの条件の少なくとも1つがなければ、あなたのビジネスモデルは
リ・デザイン(再設計)する必要がある。
(残念ながら、がんばっているのに儲かってない人は、チェックするのに
使ってみるといいです)
1. 大きな販売ボリュームが得られる
2. リピートされる
3. 顧客コミュニティが形成される
1の代表例が映画や本だ。映画にせよ、本にせよ、常に「初めまして」の世界で、
一回きりの顧客との出会いの繰り返しである。
また、購買時、生活者・顧客にリスクを背負わせる。面白いかどうかは賭けなのだ。
お金を支払って始めて、面白いかどうかがわかる。そして、面白くなくても
「カネ返せ!」は言えない。もちろん、村上春樹といった「出せば必ず売れる」に
決まっている作家の場合は別だけど、基本、本にせよ、映画にせよ、ギャンブル
であることは間違いない。
お菓子や車の拠って立つ根拠も1にある。しかし、1はどのような指標を当てはめてみてもギャンブル
であるに違いなく、1だけに頼るのはビジネスとして、非常に危険である。
2の代表例は、たとえば、ぼくが竹虎さん(→クリック!)の草履を室内履として愛用しつづける
スタイルだ。
Tシャツなら迷わずイージーさん(→クリック!)で買うライフスタイルも、これだ。
ほか、薬、かつら、ビールやたばこなどの嗜好品もこれに含まれる。
「リピートしたくなる。そこでしか買えない」という「買う理由」が存在している。
3の代表例がアーティストのファンクラブだ。グレイトフルデッド(→クリック!)
やE.YAZAWA、AKB48などはコミュニティのパワーで支えられている。
そして、ソーシャルなビジネス環境では、コミュニティを形成しやすい。
ぼくが独立後、Palmtree時代を経てJOYWOWの現在まで注力してきたのは
コミュニティ形成だ。そのために経営コンサルティング会社としては異例の
イベントメーカーになっている。
もしあなたのビジネスモデルが上記のどれにも当てはまらないなら、当てはまるように
ブランドのリ・ポジショニングをすればいい。
マスキングテープ(→クリック!)は工業用・建設現場用用途だった。
一般顧客向けにはホームセンターで売っていた。
「一回きり」の顧客との出会いだった。
それが、「かわいい文具」という風にブランドのリ・ポジショニングをした
結果、わずか5年で10億円市場が形成された。
つまり、10億円の「買う理由」が生まれたのである。
Check your business model, my friends.