ヴィレッジブックスという耳慣れない会社の編集者から原稿依頼が来て、
島地勝彦さんが編集長として新しい雑誌を創刊する、ついてはその第二号
に寄稿を、とのことである。島地さんといえば、元週刊プレイボーイ編集長
で、ぼくの大好きな本『毒舌 仏教入門』(今東光)で「今東光大僧正・
遊戯三昧事件簿」コラムを執筆された人である。『極道辻説法』担当編集者だ。
これはもう光栄至極、秒速でメール返信し、「是非とも書かせて下さい」。
その新雑誌『マグナカルタ』見本が届いた(→12/19発売。クリック!)。
封筒から出てきた表紙を見て、思わずニヤリ。
やるなあ。悪そうな大人のにおいがプンプン。
表紙をめくると、立木義浩撮影のヌード。
いいねえ。
雑誌タイトルにもなっている「マグナカルタ」の由来は、開高健さんの
「出版人・マグナカルタ九章」で、次の内容だ。
1. 読め。
2. 耳をたてろ。
3. 両眼をあけたままで眠れ。
4. 右足で一歩一歩歩きつつ、左足で跳べ。
5. トラブルを歓迎しろ。
6. 遊べ。
7. 飲め。
8. 抱け。抱かれろ。
9. 森羅萬象に多情多恨たれ。
補遣一つ。女に泣かされろ。
右の諸則を毎日三度、
食前か食後に暗誦、服用なさるべし。
素晴らしい!
執筆陣も豪華。
開高健(作家)、川村二郎(元『週刊朝日』編集長)、瀬戸内寂聴(作家・僧侶)、
三枝成彰(作曲家)、及川卓也(Google)、中谷巌(経済学者)、南伸坊(イラストレータ)
福原義春(資生堂名誉会長)・・・
骨のない、現状追随型の雑誌ばかりが目につく昨今、『マグナカルタ』は大人が
読むにふさわしい骨太な姿勢だ。
俄然、モチベーションアップしてきた。
年末年始はこの原稿に賭けるぞ!
ある意味、文学が人を育て、経済を推進している気がする。
その意味では、骨太な経営者は、骨のある読み物から独自発想をして遊ぶべしかもしれない。
開高健さん 尊敬する人物です!