箱根駅伝は葉山に住んでいるときから、(このブログを書いているいま通過中の)
3区と4区が大好きだ。
湘南の海を見ることができるから。
日付でいうと、12月30日みたいな感じで。
お山に登る5区もドラマが起こる素敵な区間だが、その一個前、楽しみが
まだ先にある、という位置づけで、大晦日じゃなくて30日なんだよね。
空気が。
それはともかく、「学連選抜」というチームがある。
健闘しているが、彼らを見ていると、ブランドの本質を感じる。
各大学からの集合体である彼らはブランド論からいうと、優勝は難しいだろう。
なぜなら、「みんなでシェアしているブランド価値がない」からだ。
これをインナーブランディングという。
ブランドというと、ややもすると「外への発信」の話が多いが、
「ウチを固める」ためのブランドはとても重要だ。
強い大学には、必ずブランドとしての何かがある。
先輩たちから引き継いだ伝統、エピソード、武勇伝・・・
すべてブランドの価値だ。
それが、バトンされるたすきに凝縮される。
残念ながら、学連選抜にはそれがない。
やはり箱根駅伝の本質は「大学への母校愛」が土壌だから、
学連選抜チームが何か新しい「拠って立つ価値」を
旗として立てたとしても、なかなかシェアは難しい。
逆にいうと、新しい価値を生み出したら、そしてそれが
メンバー全員を燃え上がらせることができたら、非常に
今風な「組織を超えたコラボレーション」が生まれる。
そこにあるのはオープンリーダーシップ。
閉じた一校だけのチームではなく、アメーバとしての
ソーシャルチームの誕生だ。
これは面白い。
ソーシャルチームの優勝なんて、とっても現代的で、
伝統ある箱根駅伝に新しい価値が生まれる可能性がある。
・・・なんてね、
考えながら、テレビで応援しているのだ。
みんながんばれ! もちろん、学連選抜チームもがんばれ!
*13:12pm 改稿しました。5区と4区を間違えていることに気づいたので。
当初「3区」だけだったのに「3区4区」と追記、
当初4区と書いていたのを5区に変更しました。