マーケットシェアを取る
という表現がある。
「市場を独占する」
という言い方もある。
どうやって測定するんだろう?
算数的には簡単。
ジャンル全体出荷額の中における自社ブランド出荷額を割って%にしたら
それが市場シェアだ。
でも、それって、マーケティング上何か意味があるんだろうか?
ないと思う。
それより、アテンションのほうが重要だ。
近所にあるケーキ屋さん(たとえば葉山Sweet Tooth→)ががんばっているから
応援しよう、何かお土産を買うときにはここで買おう。
そう思ったとする。
Sweet Toothはあなたのアテンションを得て、インタレストに
マッチした。
そして、何かお土産を買うときにはそこで買うようにする。
習慣が生まれる。
繰り返されることで、習慣が文化になる。
「葉山土産のお菓子なら、Sweet Tooth」
という文化になるのである(現実にはそこまで行っていないけれど)。
だから、「市場」といった静的にどこかに存在しているかのような言葉を
使う必要なんて、ないことになる。
むしろ、「市場創造」というのであれば「買う理由創造」と言い換えた
ほうが「次何をしなければならないか」が明確になる。
市場なんて、ない。
買う理由があるだけだ。