記念切手発売日には郵便局が開く数時間前の
早朝から長蛇の列。
翌日には定価の3倍の値段が
つくこともあり、投機目的で買い求める
人が多いようだ。
子どもたちにもこのブームは広がり、
昼休みには切手を買いに行く許可を
職員室に求めに来る子どもが多く、学校当局も
問題視している。
問題といえば、こんなものもある。
深夜(早朝?)3時30分、東京駅の扉が開くと
同時に押し寄せる一団。
大型レジャーブームのため、週末の
熱海、伊豆へ向かう列車の準急特急券を
求めて切符売り場へ一斉に向かう。
おかげで特急券は発売と同時に売り切れ。
ホームレスを雇って代行購入させる業者も
あらわれ、正規に買おうとしても買えない
乗客が駅員に
「これはおかしいじゃないか、誠意を見せてほしい」
と詰め寄る場面もあった。
国鉄サイドの意見としては
「(ホームレスに)来るならちゃんとした
服を着てきてほしい、とは言ってるんですが」
ということである。
以上、切手の「問題」は1963 (昭和38)年、
国鉄の「問題」は1961(昭和36)年のニュース映画より。
さて、それからおよそ半世紀たった現在、この二つの
「問題」は、「問題」のままだろうか。
何ら問題になってない。
植木等DVDの特典としてついている「昭和の
おもしろニュース映画」はマーケティングをやっている
ぼくにとって生活史のすばらしい資料だ。
楽しみながらみていて、ふと気づいた。
ニュース映画の頃には「問題」だった
ことは、現在、すべて、消えている。
なんか、楽になった。
そう、ぼくも含め、「問題」があたまを離れない
年末年始を過ごしている方もおられると思う。
でもね。
そんなもん、50年も経てば笑い話でしかない。
だったら、悩むのも、くよくよするのも、やめよう。
時間とエネルギーのムダだ。
人生は楽しむためにある。
楽しむことに、時間とエネルギーを使おうよ。
*それにしても国鉄のコメント、見事にボケてておかしい(笑)