しみじみ思うが、ジョン・レノンがあの年齢(40歳)で亡くなってむしろ良かったと。

もちろん大ファンだから、長生きして、もっと多くの作品を残して

欲しかった思いはある。

とはいえ、2014年12月、ジョンが生きていたら74歳。

来日公演でビートルズソングやイマジンばかりだと、きっとぼくはがっかりする。

でも、多くの観客が期待するのはビートルズソングやイマジンなのだ。

わけのわからない新曲を出してくれたら、それこそジョンなのだが。

先日、あるレストランでシェフが、「以前、**(超有名店)にいたんですよ。若いころ」

と言った。ぼくは知っている。知ってて、その店に行っている。

シェフが自分で言ったとき、ぼくはがっかりした。

「あ。この人、過去に生きてるな」と。

彼のように、

「元**」

で生きてる人がいる。

**には著名な「どやブランド名」

が入る。

違う。

人間、常に新曲でありたいものだ。

矢沢永吉が紅白に2回出演した。

1回目のとき、新曲と『時間よとまれ』を歌った。

新曲はばっちりだったが、『時間よとまれ』は歌詞グダグダで、

NHKがあわててテロップを消したくらい。

2回目出場のときは1曲だけで、新曲を歌った。

これですよ。

エーちゃんの持ち歌には山ほど名曲、過去の鉄板ヒット曲がある。

それらを歌わず、新曲勝負というのがいい。しかもアウェーな紅白で。

新曲には集中しているが、過去の名曲(時間よとまれ)はつい、

集中力が欠けてしまったのだ。

常に新曲。

この心意気で、生きよう。

京都御所にて

京都御所にて