「コンサルタント」になろうと志したのは広島勤務時代、
旭化成の営業マンだった。1980年代当時、「コンサルタント」
なんて、いったいどんな仕事するのかわからない。
TSUTAYAで古い日本ドラマを借りてみていたら主人公が
経営コンサルタントで、何かやばい裏の仕事を請負う
人で、ピストル持ってた(笑)。
さっぱりわからないが、当時のアイドル、大前研一さんの
著作をむさぼるように読むくらいしか方法がなかった。
ハーバードビジネススクールに行けばコンサルタントになれる
のかもしれないと資料を探しに書店へ行ったが、そんなもの
ない。グロービスビジネススクールが誕生する前だったし。
1997年ごろから副業でコンサルティングを始めていたが、
その頃固く自分を戒めていたのは
「町コンにはならない」
というものだった。
「町コン」とは、町のコンサルタントで、要するに
「そこらへんによくいる類いの安っぽいコンサルタント」
のことである。
いや。げんにそういう人が身近にいるから反面教師というのではなく、
自分で勝手に作った言葉なのだけど。
コンサルタントの業界で15年仕事してきて、いやー、そりゃいろんな
人がいます。
ギトギト系
仙人系
教師系
・・・
ぼくは自分のことはよくわからないのだけど、
少なくともギトギト系ではないと思う。
「あり方」だけはこだわってきたつもりだ。
背骨を一本通す、という。
みずのっちこと水野与志朗さんの最新作
『5年以内にコンサルタントで独立して成功する法』(→クリック!)
は「本物のコンサルタント」になるための勉強方法について
実体験をベースに丁寧に(これでもかというくらい)書いてくれている。
みずのっちは、学校出ていきなりコンサルタントになることは勧めない、という。
最低5年の「下積み」つまり、実務経験がないと、厚みが出ないというのだ。
100%同意だ。
現場でいやなこと、ドロドロした人間関係、嫌いな取引先などの体験が
その人の背骨を作る。
この本は、もう一冊の良書
『たった1年で ”紹介が紹介を生む” コンサルタントになる法』(→クリック!)
と対で読むことをお勧めします。
いまや、ほとんどの仕事がコンサルティング的発想法が求められている。
働く人みんなに役立つ内容だと思います。
「背骨のある仕事」をするためにね。
ぼくがコンサルタントになりたいと憧れていたときに、読みたかった本。
それにしても社会人一年目のみずのっちが大阪へ配属されて
似合わない大阪弁で奮闘していたとは。
その頃ぼくも大阪にいたので、すれ違っていたかもしれないね。
みずのっち、いい本をありがとう。
久しぶりに、ビール飲もうよ。