『パーミションマーケティング』がバカ売れしたので、当然「柳の下のどじょう」
を狙うでしょう。
トム・ピーターズ師匠に『トム・ピーターズ・セミナー』という本があり、
それがセミナーで使ったスライドを図板として使った画期的なつくりだった。
それをそのまま真似しましょう。
パーミション・マーケティングをテーマにセミナーしてください、という
依頼がひきもきらない状態で、たぶん、1日か2日で書いちゃったのが
この書き下ろしデビュー作品だ。
インターネットは3つのlessになる
(1) wire-less
(2) PC-less
(3) internet-less
解説しよう。
(1) wire-less はいまでこそ当たり前だが、当時はiモードが世界をリードする
インターネットサービスだった。ビル・ゲイツが切歯扼腕して悔しがったという。
ドコモ、すごいのである。しかも松永真理さんのアイデアで、インターネットを
意識させないiモードというネーミング。日本、エラい!
(2) PC-less
まさに当たっている。もう、パソコンという時代じゃない。タブレットかスマホだ。
(3) internet-less
こちらも当たっている。ユビキュタスにどこに行ってもネットにつながりっぱなしで
あり、IoT(Internet of Things/ Internet on Things)も当たり前、いまや自動車も
プリンタもパソコンである。やがてジョギングシューズ、腹巻、入れ歯、カツラ、ブラなども
ウェアラブルなパソコン機能・・・いや、パソコンというより、スマート何々に
なるんだろうね。
スマートシューズ、スマート腹巻、スマート入れ歯、スマートズラ、スマートブラ・・・。
パーミション・マーケティングのコンセプト自体はそんなに展開性の高い
ものではない。それよりデジタル革命がビジネスに起こす革命について
考え、書くほうが楽しかった。
そしてそれが、次の作品『パーミション・マーケティングの未来』へと
つながる。