大企業の構造的な問題は昨日も指摘したように、
匿名
ということだ。
お金持ちの坊っちゃん、お嬢ちゃんで、高い塀に囲まれた
お庭の中、知った人(社内や取引先)とだけ、知った言語で
お話している。
お外の人=お客様とは話したこともなければ、話す気もない。
「リスクが高いですから」
という理由で。何がリスクなんだろうね。
「リスク」の語源は古代アラビア語で、本来の意味は「明日の糧」なのに。
さて、この、匿名=会社名の看板の影に隠れるメンタリティは治らない。
治す必要があるとも思っていない。
しかし、ですね。
匿名ということは、
置換可能
ということです。
AIやロボットで十分事足りる。
昨日IBMがワトソンを無償化した。
これはすごいことで、AIが一気に身近になるよ。
AIを鍛えるためには、大量のデータ、つまりAIのエサが
必要なんだけど、Googleは毎日毎秒みんなが検索してエサやりを
している。
ワトソンは無償化することで利用者を増やし、利用してもらうことで
エサを与えて鍛える戦略なのである。
これはどういうことかというと、匿名の影に隠れている
坊っちゃん・お嬢ちゃんの仕事が置換されるまでの速度が速まった、
ということなのである。
ロボットやAIに置換されるのは、何もコンビニ店員だけではない。
大企業社員も、おそらくこの5年以内に置換されていくだろうね。
学校時代にアタマが良かっただけで、商売のセンスのない人はつぶしが
きかないから、さて、どうするんだろうね。
個人と中小企業のみんな、人間ならではのセンスを磨いていこう。
それは、人の気持ちを読み取る、先回りする、などだ。
そう、いまは個人芸の時代なのである。
いよいよビッグボーイをぶっ飛ばす時代になってきた。
「ビッグボーイをぶっ飛ばせ」というのは、はるか昔、2000年の頃、
大阪産業創造館こけら落としセミナーのタイトルだ。
17年の時を経て、実現しつつある。
楽しいねー。