世の中には、転びながらも前に歩く人と

止まっていたい人の二種類で出来ている。

たとえば、

「うちの業界は価格競争だけでね。もう、油断したらすぐに値段でさらわれちゃう。

典型的なレッドオーシャンですよ」

と言う。

そういう人は、「なんとか工夫して、この状況から1ミリでも前進したい」

とは思ってない。セミナーに来ているけど、実は思ってない。

値引き合戦が好きなのだ。

できればずっとこのまま止まって値引き合戦の中にいたいと思っている。

そして、「うちの業界はそういう店ばっかりなんだ」と嘆いてみせる。

違う。

自分と同じように値引き合戦を楽しんでいる店を見ているだけ。

つまり、見たいものを見ているに過ぎない。

同じ業界の中にいても、懸命に創意工夫して、なんとか価格以外でお客様とつながりたいと

あの手この手打っている店がある。そこを見てないだけなのだ。

つまり、下り坂な店は、下り坂が好きなのである。