げき(古谷悟司)の最新作
『「数字が読めると年収がアップするって本当ですか?』(→クリック!)
今朝届いて、速攻、爆読み。
これ、すごいわ。
経営者が社員に読ませたい本
ナンバーワンだ。
言っておくけど、自分が面白い、そして役立つと思う本しか、
ブログで書かないからね。
トラストにかかわるから。
オレ、がんばってるのに、なんであいつと給料一緒なの?
間接部門、事務とかさ、梱包とかさ、やってるみんなを食わせてるの、オレ。
・・・みたいな勘違いがいるじゃん。かつての阪本だけどさ(笑)
会社がどういう仕組みで動いているのか。
お金の流れはどうなって、こうなって、そして結果、それが給料になって・・・
という話、むずかしくしようと思えば、いくらでもできる。
世の中のたいていの本がそれだ。
でもね。
げきは、シンプルに、わっかりやすーく教えてくれる。
この本、いい。
阪本塾とJOYWOW沖縄塾の課題図書にしたもん。
そして。
いっぱい線ひいたあとがきを、げきが全文無料公開してもいいって言ってくれたから、
転載するね。
線ひいた部分、ゴシックにしてます。
(以下、あとがき全文)
あとがき 古屋悟司
読者のみなさんは、この本のストーリーは「会社の数字」をわかりやすく理解するために、
僕がいろいろと考えた「つくり話」だと思っているのではないでしょうか?
じつは、この本に出てくるほとんどは実話なんです。
結果を出しても給料が上がらないことを不満に思い、
自動車販売会社の営業マンを1年で辞めてしまったのも。
教材販売の会社でトップセールスとなったのちに、天狗になってしまったことも。
また、実家が火事で燃えたことも。うつ病になって苦しんだことも。
もちろん、花屋を開業したことも、すべて実話です。
僕はほんの少し前まで、
「お金を稼ぐこと=社会的に認められていること」
と認識しながら生きていました。
「収入」は、自分が評価される絶対的な指標だと思っていたんです。
収入は指標のひとつにすぎないのに。
「お金に強い」の反対は「お金に弱い」ですが、
僕はまさにお金に弱く、お金に振り回されてばかりでした。
とりわけサラリーマン時代に「お金」を絶対的な価値だと強く思い、
それを追い求めた結果、自分自身が「何者」にもなっていなかったと感じたのが、
この本を書こうと思った大きなきっかけでした。
そんな「何者」でもない人間が独立して経営者になって、
「お金以上に大切なこと」を知るには、
まさに「身銭を切って学ぶ」しかありませんでした。
借金を重ねて、幾度となく倒産の危機を体験しながら、
たくさんの授業料を払って「お金以上に大切なこと」を学びました。
「お金以上に大切なこと」という科目にたくさんの授業料を払った経験から
わかったことがあります。
それは
「理不尽なこと」や「嫌なこと」「ストレスを感じること」
に学びを得るチャンスが潜んでいる、
ということです。
「学び」となる機会は、ときに自分にとって「嫌なこと」として、
目の前に現れてきます。
最初は小さなサインなので、見逃してしまうことも多いんです。
そう、本書に出てくる「メモ」のように、些細なことがほとんどです。
僕は、まさにこの本の主人公のように、ちょっとしたサインで気づかなかったので、
しだいに「トラブル」という名で、よりわかりやすく目の前に現れてきました。
そんな「トラブル」にも、ぜひ、歯を食いしばって向き合ってみてほしいんです。
もちろん、心を病むほどに向き合い続けてしまっては、
元も子もありませんから、その点は加減をしながら……
(さらに、トラブルの芽に目を背け、甘く楽なほうに流される性格は、
そう簡単に変わるわけではないことも申し添えておきます)。
そうやって、さまざまな「トラブル」と向き合った結果わかったのが、
お金以上に大切なのは、
「どんな稼ぎ方をしたいか」
「どんな働き方をしたいか」
「どんな生き方をしたいか」
ということです。
読者のみなさんも、自分の進みたい道が見えると、
自ずとやるべきこと、手にしたいことも見えてくるはずです。
この本を執筆するにあたり、
ある映画の大きな影響を受けてオマージュしています。
多くの方は気づいていると思いますが、
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。
映画を観た当時、あんなふうに過去や未来を変えて、
人生をやり直したいと何度思ったことか。
その後、僕は自分の人生で、さまざまな「トラブル」に見舞われたとき、
「あの瞬間に戻って、違う決断や行動をしていたら、
人生がどんなふうに変わっていたか」と何度後悔したことか。
そうして思うのは、
人生はひとつひとつのちょっとした決断や、
行動の積み重ねによって変わっていくのだ
ということです。
でも、だからといって、決断や行動することを恐れてもいけないと
思っています。
どんな結果になろうとも、それ自体に「学び」があり、
自分自身を磨くための大事なきっかけだからです。
最後に、本書を書くにあたり、
多大なるインスピレーションを僕に与えてくれた、
スティーブン・スピルバーグさん、ロバート・ゼメキスさん、
マイケル・J・フォックスさん、クリストファー・ロイドさんをはじめ、
あの映画に携わった方々に、そして読者のあなたに心からの感謝を込めて。