大好きなおばあちゃんが亡くなった。
 
オレの直接のおばあちゃんではなく、妻のおばあちゃんだ。
 
でも、可愛がってくれて、大好きだった。
 
なので、会社休んで、お通夜、葬儀に出た。
 
留守中、当時(89年頃)の部長(団塊世代)が取引先とこんな
 
会話をしたらしい。
 
部長「阪本のあの休み、ありですかねえ」
 
取引先「うーん。実の祖母、ということであればありでしょうけど、
 
奥さんのでしょ? ないですね・・・」
 
「ですよね。申し訳ございません」
 
この話、後日くだんの取引先から聞いた。
 
オレ、違和感あった。
 
でも、その違和感はどこから来るか、上手に言語化できないままだった。
 
それが今回のウィルス騒ぎではっきりわかった。
 
さて、次は縄文時代から弥生時代への過渡期。
 
おじいさんとおばあさんが話してます。
 
「稲作? 気に入らないねぇ。
 
食うもんは外で狩りとってくるもんと昔から決まってらい。
 
それが何だい、冬はお休みだぁ? 狩りは冬が本番じゃねえか。
 
それになんだ、豊作を祈る祭りだと? 
 
要するに若い男女がいちゃいちゃしたいからじゃねーのか?」
 
「お父さんまたそういうこと言って。
 
だから若い人たちに『ジョーモンじいさん』
 
なんて陰口叩かれるんですよ」
 
「ジョーモン上等じゃねえか。
 
ジョーモンジョートー、へへん、笑わせらい! 
 
文句あんなら土器の1つでも作ってみろってんだ。
 
貝塚作ってようやく男は一人前なんだよ」
 
縄文時代から弥生時代への過渡期、
 
こういう会話があったに違いない。
 
「まだジョーモンやってんのお前? だっせー」
 
とか言われながら。
 
で、どうして弥生時代になったかというと、
 
ジョーモンじいさんが全員亡くなったから。
 
価値観というのは、
 
「何を善とするか」であり、
 
どこに存在するかというと人の頭ん中。
 
だからその価値観を脳内に持ってる人が
 
いなくなったら価値観も消える。
 
新型コロナウィルスに感染した70代男性が、
 
発熱しているにもかかわらず
 
5回(2/25、2/26、2/27、2/29、3/1)スポーツジムへ行き、
 
エアロバイクや入浴をしていた。
 
25日の段階で37.5度の発熱をしており、せき、倦怠感
 
の自覚症状を持っていた。
 
「にもかかわらず」ジム行ってた。
 
3月3日になって悪化し、4日に検体、5日に陽性と判明。
 
くだんのジムは同じ日の利用者1,406人に対し、
 
全員を濃厚接触者とみなして
 
告知と健康観察を依頼する手紙送ったという(*)。
 
*産経ニュース(3/7 22:11付)による
 
70代というから団塊の世代である。
 
多少の熱くらいで会社休むな!
 
という価値観を作ってきた。
 
そして自ら実行し、部下にも命じた。
 
しかし。
 
彼が「発熱をおして」ジムで汗かいていた週は
 
ただでさえ祝日(24日)のおかげで日数少ない上に月末、
 
会社や店は大変忙しいウィークだった。
 
しかもこのウィルス騒ぎだ。
 
曇った気持ちをおして、みんな責任と使命感から、会社や店で働いた。
 
働く責任も使命感もないジジイがジムで暇つぶしし、現役世代に迷惑かけてる。
 
「ジイさん、そろそろ、退場してくれ
 
というしらせなんだと思う。
 
イエス、今回のウィルス騒ぎは、
 
価値観の大掃除、大洗浄という重大な意味がある。
 
いいことなんだ。