サザンのデビュー作『勝手にシンドバッド』は

当時流行していた沢田研二『勝手にしやがれ』と

ピンクレディー『渚のシンドバッド』をかけ合わせたもの。

ウナギイヌはウナギ ✕ イヌ。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は

タイムマシン ✕ 50年代ノスタルジー ✕ 青春ラブロマンス(そこに家族が加わる喜劇)。

掛け算はクリエイティブ、創造の根っこにある。

コロナになって、みんな否が応でも考えなければならなくなったのが、

掛け算だ。

マスク ✕ 通勤ファッション

一番多い掛け算は

オンライン ✕ ◯◯

◯◯が居酒屋だったり、イタリアンレストランだったり、

エステサロンだったりする。

普段からオンラインに慣れた人はすぐに発想できた。

エアービーアンドビーの鮮やかな転身は見事だった。

血液にデジタル(e)が流れてるから。

苦労したのが「これまでオンラインなんて食べたことがない」人たちだ。

あくまでアナログ派。血中e度は極めて低い。そしてこっちのほうが人口は多い。

で、あれこれやって。

付け焼き刃は疲れる。

暑くなってきたのにマスクしつづけるのと同じくらい疲れる。

疲れは、続かない。

おそらく、コロナが一段落したら、わーっと元に戻るんじゃないか。

掛け算は、できればやりたくない人のほうが多い。

給付金もらったし、普段行けない店で美味しいもん、食べようぜ。

ちょっといい夏の服、買おう。

USJは再開と同時に満員になる。

TDR(東京ディズニーリゾート)もめちゃくちゃ人で混む。

しかし、これはあくまで表層的な部分であり、

コロナ前と後では人の価値観が確実に、変わる。

付き合い始めた頃と結婚後とは見た目同じ2人なのに中身がまるで違うように。

そして変わったあとのアフターコロナでうまくやれるのは、

変わらず掛け算しつづけている商人だと思うよ。

なぜならそれこそがクリエイティブだから。

クリエイティブこそが商人の根っこだから。

*自宅プールサイドよりお届けしました。

 孫が浮き輪で遊んでますウソです。