地球は資本主義を嫌ってる。
 
なぜなら唯物だから。
 
資本主義を敵視したマルクス主義は唯物史観だったが、
 
なんのなんの、「唯物度」でいうと地球を壊すほど
 
すごいよキャピタリズムは。
 
そして人間の価値観をも唯物にしちゃった。
 
「軍艦島」という呼び名で親しまれている端島。
 
明治から昭和まで栄えた。
 
1960年代には東京より人口密度が高かった。
 
ところが現在、廃墟。
 
これ、資本主義の末路を教えてくれていると思う。
 
「島」というのは、本質を表現してくれる。
 
沖縄(*)。
 
2012年以降、めちゃくちゃ好景気で、
 
経済はバブル超えの絶好調、
 
観光客は年間1000万人オーバーでハワイを抜いた。
 
いつ行ってもどこかで工事がなされていて、
 
現場職人はひっぱりだこの人気者だ。
 
1人あたりの県民所得は4年連続で上昇、過去最高を更新している。
 
ところが、貧困率は全国平均の2倍、突出した貧困社会。
 
自殺率、重犯率、DV、幼児虐待、いじめ、依存症、教員の鬱
 
・・・・さまざまな指標で全国でも圧倒的な数値だ。
 
つまり、好景気なのに、しあわせの総量((@) 倉園 佳三)が全く増えていない。
 
増えるどころか、減っている。
 
これは沖縄だけの話ではなく、
 
資本主義がしあわせの総量を増やさない、
 
という仮説にイエスと答えるものではないのか?
 
軍艦島の現在の姿は同じく「島」である日本の未来を予言しているのではないか?
 
そこで地球が放ったワクチン「コロナちゃん」。
 
地球にとって人間こそが悪さするウィルスだから。
 
コロナちゃんが教えてくれているのは
 
人間はボディ(モノ)と心で出来ているんだよ、
 
ということ。
 
感染を予防するために何をするかというと
 
モノであるボディを守る手立てだ。
 
手洗い、マスク、ソーシャルディスタンス。
 
これらすべて物体としてのボディを強調する。
 
馴染みの店に行くとバーテンダーが
 
透明フェイスシールドしながらカクテル作ってる。
 
バーにくつろぎに行っているのに唯物を思い知らされる。
 
夏休み、ふるさとのかーちゃんに会いたいなあと思うけど、
 
今年はがまんしよう。感染させるといけないから。
 
かーちゃんに会いたい・・・心
 
会いに行かず、距離を取る ・・・ ボディ(物的距離)
 
つまり、コロナちゃんは、唯物で動いていたオレたち人間に、
 
「心をもっと見直せ」と教えてくれているんだと思う。
 
「頼むから、もうこれ以上物体としての地球を汚したり、
 
壊したりしないでね」
 
と。
 
沖縄は東京ドーム296個分の面積(13.91km2)、海を埋め立てた。
 
埋め立てたあとに何ができるかというと
 
ラブホテル、パチンコ店、ショッピングモールである。
 
地球を壊してまで建てたいか?
 
心を見直そう。
 
心を大切にしよう。
 
心こそが、ボディを運転するドライバーであり、主役なのだから。
 
この着想は、昨夜読んだ
 
倉園 佳三 ZONOの新刊『不安ゼロで生きる技術』(知的生きかた文庫)
 
に触発されました。
 
 
ZONO、ありがとう!
 
*参考『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』樋口耕太郎著、光文社新書
 
#不安ゼロ