「やりきった感があるか?」を自問するようにしている。

「考え抜いた」ではなく、

自分の両手を使って、足腰使って、全身でやりきったか?

死ぬときは前向きに倒れて死んでしまう、それくらいやりきっているか?

そう自問してみると、なかなかここまではできていないことがわかる。

すると、夜、疲れたとか、しんどいとか言えなくなる。

朝も、寒いからもうちょっと寝ていよう、と言えなくなる。

そんなとき、音楽がこころを潤してくれる。

ここ数日のぼくのfavorite albumは、クラプトンの2000年作品『reptile』。

reptile

reptile

ニューヨーク42ndタイムズスクエアにあったHMVで買った記憶がある。

reptileというのは「やなヤツ」といった意味だけど、クラプトン自身が

語っているように、これはあくまで愛情込めた愛称だ。

ノスタルジックな写真がカバーに使われていて、子ども時代を懐かしむ

かのようなイメージ。

買ったばかりの時は1曲目reptileが好きだった。インストルメンタルで、耳に心地よい。

でも最近は、「まるでラジオ午後のお茶の時間みたいやん」と思い始めた。

「午後のひととき、いかがお過ごしでしょう。今日もJOYWOWコーヒータイムの

お時間がやってまいりました・・・」というナレーションのバックに流れているような。

しかし最近は美しいブルースがいいなあ、と思っている。なんだか運命的な4曲目

Believe in lifeやジャパニーズテイストなイントロが楽しい

スティービー・ワンダーの作曲8曲目I ain’t gonna stand for itとか。

クラプトンの音楽にはテーマ「父と子」が隠し味として含まれているような

気がしてならないのだが、どうなんだろう。このアルバムには入っていないけど

「My father’s eye」という曲とか、子どもさんをなくして書いた超有名曲

『Tears in heaven』とか。

「父と子」というテーマはぼくも同じなので、その点でクラプトンに

親しみを感じるのかもしれないね。

このテーマも、「やりきった感」があるまで、やらなきゃ。