稀少性を探せ

one and only! 葉山、逗子、湘南を駆け巡る移動式ピザ屋さん

人は稀少性(scarcity value 稀少価値)に惹かれる。

ビジネスの歴史は、稀少性を換金する仕組み作りの歴史だ。

Thanks to NET, ほぼ10年前に始まった第4次産業革命のおかげで、

稀少性を失ったビジネスが一つ、また一つとその換金装置を失って

いる。

旅行代理店。

CDショップ(大阪は堂島アバンザにあった新星堂が今月、店じまいしたのは残念)。

書店。

・・・

といって、ネットビジネスがその稀少性で育っているかというと、そんなことは全くない。

いまや、ネットショップの売りは「どこよりも豊富な品揃えで、どこよりも安く」

であり、高度成長期のダイエーやニチイと変わらない。

まともな経営知識のないショップが安売りをしたり、「ロングテール」という流行語

に踊らされて足の踏み場もないほど在庫を抱えたり、メール一つまともに書けない

スタッフに顧客対応させたり、ボロボロなのが実態だ。

儲かるのは、メールアドレスを売ったり、ネットショップの仕組みを全体で

「管理」しているビッグブラザー(→)のみ。

ネットショップが「稀少」だった頃は、顧客の検索能力が追いついていない

ために、「安売りの顔してその実は他店より高く」売っても商売が成り立った。

But….. the party is over.

いまや、ネットショップをやっていることそのものが稀少性と相反している。

潤沢の海に入っているのである。

その海の色は、真っ赤だ。

一方、まじめな日本人ビジネスマンの努力のおかげで、オリンピック丸ごと録画も

可能になった。

滝川クリステルが宣伝するほど(ディーガ)。

しかしながら、現代人にとって最も稀少なのは、時間だ。

そこでパナソニックは、「日本人選手の出ているところだけ」を指定して観ること

のできるサービスを始めた。月額数百円。

(いま、リンクしようとして、探したが発見できず。

発見しやすくする、というのはいま、とっても大事なんだけど)

つまり、失った自分のアテンションを、自分でお金出して買うシステムなのだ。

面白いね。

もう一度。

稀少性こそが、ビジネスを成立させる。

How is your business?

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (9件)

  • スーパー玉出にたまに缶ビールを買いに行くと
    「より良い商品をより安くをモットーに!!」
    と声高に叫んでいます。

    電化製品やメーカー品など、商品そのものがどこで買っても同じ場合、ネットで最安値だったり最速で届くところがとにかく強いと思います。
    (amazonは速さに加え安さも底値近くなので、僕自身利用頻度が高いです)

    『No.1を諦めてOnly.1を目指す』

    ではなく、

    『No.1になるためにOnly.1なモノ(製品や技術やサービス etc)が必要』

    なんだろうなとつくづく感じますし、その先に(iPhoneのような)新たな市場が出来上がったりするからおもしろいな~と思います。

  • 実は移動式釜焼ピザカーも、あちこちで走っていたりするんですが、まだまだ私達の目に触れる機会が少ないために、希少性を感じますね。
    何事も一定のレベルまでは希少性と、私だけが知っているという愉しみで愛着心を持って購入や利用をしますが、これが飽和するようになると真っ赤っかな海で血まみれの攻防(切られる度に血の代わりに利益が飛び散って行く?w)を繰り広げています。
    私の古巣もそうで、入社した頃の研修ではニッチなので云々と教えられましたが、さて今はどうなんでしょうね(^_^;)
    いずれにしても、どこにもないユニークな旗を立てよう、ということをスローガンに、面白い商品やサービス、そして商人で溢れる国にしていきましょう、わっしょーい\(^o^)/

  • 「希少性の換金装置」

    至言だ。

    そしてご紹介いただいた事例にも、やはりという感が・・・

    西川貴史@resonance-cs.comさん おおきに!
    拝見して理解が深まりました。

    従来、メーカーのほとんどは、売りっぱなしで完結していたが、近年の一部サービスやシステムなどは、課金ビジネスとなってきている。

    つまり、モノの価値でしか課金出来ない態勢を自らつくっていたが、「ハードからソフトへ」という言葉がある様に
    モノからサービスへの時代になってきているということだ。

    もっというと、パソコンやOSなどのハードからアプリなどを代表するサービスの時代になったということだ。 

    特定メーカーのTVを買った人へ、使い方( 興味、関心、注目)の希少性をサービスとして提供し、課金方法(集金頻度)を広げたのだ。
    逆にいえば、このサービスが欲しいために特定のTVを購入する『きっかけ=動機』になるかもしれない。

     

     話がそれるが、希少性には、先行者メリットがある。
    すぐに真似されるのは、世の常だが、商標や特許といった権利を事前に取り守りを固めるのも必要かもしれない。

    しかし、業界全体の繁栄を考えるのであれば、権利云々ではなく広く公開してスタンダードになる様に、いち早く市場に情報拡散する方が有利な場合もある。

    ここでは、この情報サービスを有料にしてしまったということだ。

    身近な例でいくと、コンサルの有料メルマガもそれに当たる。
    同様に、有料Podcastも然りである。

    話を戻して、試作や開発請負なども、当然有料で可能だし、ファブレス会社から製作請負も可能だろう。

    表題の「希少性の換金装置」を今こそ創りだそうではないか!

    今日も、まいど!おおきに!

  • 花ちゃん、まいど! 理論上、「最も安い」は地球に一社しか存在し得ない訳で、それが可能なのはキャッシュを最も持っている、あるいは、破れかぶれの会社のみです(笑)。
    ネット上で低価格を売りにしている会社は、多くの業態でアマゾンよりキャッシュを潤沢に持っている場合のみ成立します。
    なのに、低価格を売りにしているというのは、要するに、あたまを使っていない、というだけのことですよね。

  • 西川(TM)さん、そうそう、ミモーラです! 「人と違う旗」がカラフルに立ち並ぶ市場こそ、健康的だと思います。

  • JIBちゃん、「希少性の換金装置」、JIBちゃんのビジネスでも、いっぱい可能性ありますよね。きっとハードより、ソフトに芽が出そうな気がします。しかも、簡単なものではなく、「手離れの悪い」ものに。

  • 稀少性、なるほどです。
    それが稀少なものと気づく力、そして流れの早い世の中において、気づくまでのスピードが求められますね。

    • 大王、稀少性はみるみるうちになくなります。
      その速度に負けず、キャッチアップするだけの組織力も、必要ですね

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