視聴者からの投稿で、
もうすぐ閉店するとわかった老舗洋食屋さんを
テレビが追っていた。
閉店当日。
投稿者が会社同僚と大勢でやってきた。
近所にある投稿者の会社の人で、店内は一杯。
投稿者が、残念であるといったようなことを店長に
話す。
店長も受け答えしている。
店長「こうしてお客様と話すのは初めてです。ここまで
うちの店のことを思ってくれているなんて・・・・」
ぼくはこのやり取りを見ながら、これが閉店の原因だと思った。
以前ブログで書いたけど、大阪北新地の山守屋・豊田さんは
15年以上ぶりのぼくの顔を覚えていて、しかも所属部署を
正確な社名(旭化成ではなく、中日本旭化成建材)と共に
しっかり言ってくれた。連れの旭化成OBの所属部署と名前も。
この違いだ。
しかもこのテレビ、オチがあって、レジ支払いの時、投稿者が
同僚分もまとめて支払うのかと思いきや(組織内でそれなりの肩書の
人に見えた)、出したのは満杯になったスタンプカード二枚!
最後の最後閉店の日に、スタンプカード使うか?
店長とまどっていた。
「最後にこれ出されても、困っちゃうんだけどねえ(苦笑)」
投稿者、商社マンのようだけど、商売人の気持ちがまったくわからない人
なんだなあ、と思った。思ったというか、ぼくは腹立ったね。
閉店するにもお金がいるんだよ。
現金で支払ってあげなよ。
「釣りもいらない。長い間、ありがとう!」くらい、言えよ!
店を知りたければ、客を見ればわかる。
とほほ(笑)・・・。
そう思っていたら、
カフェバード(→)南美幸さんから素敵なお話を教えてもらった。
(引用開始)
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久しぶりに近江八幡のうどん屋さんに行った時の事。近くに丸亀製麺が出来てから、
とんと行かなくなったうどん屋さん。
会計の時「大ちゃんは元気?」っておばちゃんが聞いてきました。
大ちゃんって私の息子です。
息子がまだ小さかった頃、今は亡き母と3人でよく行ってたんです。
なんと覚えていてくれたんです。先生のお話と一緒。
びっくりしたと共に、やっぱり嬉しかったですね。
私もそんな珈琲屋のおばちゃんになりたいと思いました!
このお話で、もうひとつエピソードがあります。
久々に行ったその日は、母の命日だったのです。
その日は義妹と昼食をとってからお墓参りに行く予定でした。
お寿司を食べに行こうと思っていたのですが、義妹がお腹の調子を崩したので、
うどんが食べたいとの事。丸亀に行こうかとも考えましたが、
思い出したのです、そのうどん屋を。
なんだか母が行かせたような気がしました。
導かれているような・・・
言い忘れました。母が亡くなって7年になります。
かれこれ5年以上は行っていないお店でした。
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(引用終了)