今後、世界的に人口は減る。需要は飽和し、購買欲は減退しつづける。

つまり、買う人が減り、財布の中身も減り、買いたい欲も減る。

人類がかつて経験したことのない<新しい時代>(→クリック! (c)松村嘉浩)

へと突入したのだ。

そんな中、「大きくなる」意味での「成長」を前提とした

ビジネスモデルはもはやあり得ない。

そもそも現在のAppleの製品・サービスを提供するのに社員数10万人が

存在している、というのは理解しづらい。

これは他の大企業にも言えることで、日本では社員数10万人を抱える

企業はトヨタ、日立、パナソニックを始め21社ある。

それぞれの企業のパフォーマンス、つまり、製品・サービスを

支えるのに10万人必要かどうかまさに疑問であり、

ドラッカーが言うように「単にエンジニアリングの不備」に過ぎない

のではないか。

本当に人を配するべきは、顧客と肉声など人間として対応する部門である。

現在のように顧客からの電話に「ボタンプッシュの刑」

やら「音声自動操作の刑」などといった、無味乾燥な対応をしていて

平気な大組織は、顧客のためではなく、自分たちの職のために

人を配置させているとしか考えられない。

写真は、某地方都市の温泉街の写真だ。

人が増え、経済が右肩上がりだった時代の前提を鵜呑みに

経営した結果である。

前提を変えられていない企業は、組織の大小を

問わず、実はただ見た目がこの写真のようになっていない

だけで、実像としてはこんな姿なのだということを見据える

必要がある。

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