この姿は、実はあなたの会社かもしれない

今後、世界的に人口は減る。需要は飽和し、購買欲は減退しつづける。

つまり、買う人が減り、財布の中身も減り、買いたい欲も減る。

人類がかつて経験したことのない<新しい時代>(→クリック! (c)松村嘉浩)

へと突入したのだ。

そんな中、「大きくなる」意味での「成長」を前提とした

ビジネスモデルはもはやあり得ない。

そもそも現在のAppleの製品・サービスを提供するのに社員数10万人が

存在している、というのは理解しづらい。

これは他の大企業にも言えることで、日本では社員数10万人を抱える

企業はトヨタ、日立、パナソニックを始め21社ある。

それぞれの企業のパフォーマンス、つまり、製品・サービスを

支えるのに10万人必要かどうかまさに疑問であり、

ドラッカーが言うように「単にエンジニアリングの不備」に過ぎない

のではないか。

本当に人を配するべきは、顧客と肉声など人間として対応する部門である。

現在のように顧客からの電話に「ボタンプッシュの刑」

やら「音声自動操作の刑」などといった、無味乾燥な対応をしていて

平気な大組織は、顧客のためではなく、自分たちの職のために

人を配置させているとしか考えられない。

写真は、某地方都市の温泉街の写真だ。

人が増え、経済が右肩上がりだった時代の前提を鵜呑みに

経営した結果である。

前提を変えられていない企業は、組織の大小を

問わず、実はただ見た目がこの写真のようになっていない

だけで、実像としてはこんな姿なのだということを見据える

必要がある。

IMG_5223

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (4件)

  • お久しぶりです。
    阪本さん、憶えていますでしょうか。小林泰治です。
    以前、好川さんのセミナーでお世話になりました。

    この一番大きな世の中の流れについて、今ほとんど議論されていないのが本当にとても不思議です。何故だろう、と。

    • 小林泰治さん、ごぶさたしています。この「大きな流れ」を読み取り、生活に、仕事に引き寄せて議論する必要があるとわたしも痛感しています!

  • 何度もすいません。

    「経済が右肩上がり」だったのは80年代までで、
    それからもう30年経つわけですが・・・。

    少なくとももう「個」を、事業・会社といった「箱(組織)」に
    無理に縛り付けるのはやめた方がいいと思っています。

    今、私は「個」に寄り添うようなことをしてますが、
    これからどうしたらよいのか、については
    やはり難しいですね。

    すいません。文章になってなくて。

    • 同感です。ソーシャルメディアの現代は、「個」がつながりっぱなしになっていて、組織は「個」を囲う壁になってはならず、
      むしろ「個」のパフォーマンスの触媒というか、エネルギーを加速する役割に徹するほうがいいと思っています。

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