ドラッカー三大古典の一つ、『Managing for Results』
(創造する経営者)第9章 Building on Strength(強みの上に立つ)
で、
To make business effective the executive has available three
well-tried and tested approaches:
と言っています(p.131-132)。
つまり、ビジネスを成功させるためには、次の三つのことをやり給え。
そしてこのやりかたの正しいことは、歴史が証明している、と。
今週から3回にわたって、その3つを解説していきます。
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1. He can start with a model of the “ideal business” which would
produce maximum results from the available markets and knowledge
— or at least those results that, over a long period, are
likely to be most favorable.
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第一に、その市場と知識から最大の成果をあげるためには、どんなビジ
ネスが理想なのかを思い描くことから始めよう。タイムスパンは長くなっ
ても構わない。
このやりかたで成功した事例として、スローン時代のGMをあげています。
スローンが1921年の景気後退時にGMの経営を引き継いだ時、瀕死の状態
でした。赤字の上、市場つまり顧客も失いつつあったのです。
そこでスローンは、「米国における自動車メーカーの理想的なビジネス
とは何か」を思い描きました。私が拙著『リーダーシップの教科書』の
中でリーダーに必要な七つの力の中で最も重要とした「思い描く力」で
すね。
スローンの出した答は、5つのモデルで市場をカバーする、というもの
です。この構想に合うブランドはビュイックとキャデラックだけでした。
そこで、これに合わない残りの3ブランドを完全に廃棄しました。これ
以上の詳細は省きますが、出発を「理想のビジネス」から始めたことを
学びましょう。
皆さんも、是非、「理想のビジネス」を思い描いてみてください。
*JOYWOWメールマガジン2011年3月16日発行・第132号より転載